肘内障とは?

肘内障は、1歳から幼児期に好発する肘の亜脱臼のことを言います。
肘の関節は、二の腕の上腕骨と
- 尺骨
- 橈骨
の3つで構成されています。
注目すべきは、尺骨とか橈骨のつながのりです。
この関節は、輪舞っか状の輪舞状靭帯とかいう靭帯で繋がってるいます。
小児の場合、橈骨という骨が完全に成長しきっていないため、腕を強く引っ張ったりすることで、この輪っかの部分から一部ずれこむような現象が必ずます。
その結果、突然痛がったり、泣き出したり、腕をダランとして動かすと痛がるという症状が出現します。
これが肘内障です。
肘内障のチェックポイント
- 子供が急に泣き出して痛がっている
- 腕をだらんとして全く使わない
- 強く腕を引っ張ってしまった
- 以前にも肘内障を経験している
上記に当てはまるようなら、適切な対処が必要かもしれません。
肘内障かなと思ったら
いつから痛がりだしたのかを振り返る

お子さんが目の前にいない時に、突然痛がりだした場合は仕方がないですが、もし、一緒にいる状況で痛がりだしたり泣き出した場合は次のようなポイントに注目してください。
1.腕を強く引っ張っていないか
例えば
、お子さんがおもちゃを見ている時、移動を促しても応じない状況で手を強く引いた時などがこれにあたります。
2.転倒
転倒して、手をついた場合にも比較的発生しやすいです。
基本的にどこが痛いかなどを聞いても、泣くばかりで場所を特定できないことがほとんどなので、上記振り返りを行うのが得策です。
腕をダランとして動かさない

痛めた現場を見ていない時や痛みに強いお子さんの場合の手がかりになります。
お子さんによっては、肘内障を起こしても泣かない・訴えない、もしくは泣いても一時的のこともあります。
このような場合は以下のような状態把握が手がかりになります。
1.痛む方の手を一向に動かさない
これは比較的顕著に現れます。
ものを持とうとする時などに、片方の手しか動かさんないことかがほとかんどです。
このような場合は、肘内障を起こしている疑いがあります。
2.バンザイしない
これは比較的簡易の検査になるのですが、バンザイを促してみます。
両手がしっかり上がる場合は問題ないのですが、肘内障の場合、痛い方の手をバンザイしようとはしません。
もしくは、バンザイ自体をしない傾向にあります。
肘内障の対処法
引っ張られたことによって、起こった橈骨のズレを元に戻していくことが先決です。
位置異常が元に戻れば、症状は緩和していき、比較的その場で腕もしっかりと動かせるようになりますます。
橈骨のズレを整える方法としては以下の 2 パターンがあります。
回内法
親指側を天井に向けた状態をニュートラルとした場合、親指を手のひら側にねじる動きを回内と
言います。回内法ではこの方向にひねる力を使って、橈骨のズレを整えていきます。
比較的、安全に整えることができるので、まずはこの回内法を試すことをオススメします。
具体的な方法は以下にご紹介します。

1.肘を軽く曲げた状態にする(背もたれがある椅子に座らせるのが好ましい)

2.橈骨に親指の腹の部分を当て、肘を優しく包み込む

3.反対の手で手首を優しく掴んで、ゆっくりと回内方向に手首を回して完了
回外法
回内法とは逆に、親指を手の甲側にねじる動きを回外と言います。
回外法ではこの方向にひねる力を使って、橈骨のズレを整えます。
回内法で対処しにくい場合に行う次の方法と当院では考えています。
具体的な方法を以下にご紹介します。

1.回内法と同様、肘を軽く曲げた状態からスタート

2.橈骨に親指の腹の部分を当て、肘を優しく包み込む

3.反対の手で手首を優しく持ち、ゆっくりと回外方向に手首を回す

4.最後に、橈骨を押さえたまま肘を曲げて終了
正しく整った場合には
プチッという手応えを、橈骨を押さえている手の方に感じます。
※比較的軽い音なので感じない場合もあるかもしれませんので注意です。
また、痛みも収まり、動かさなかった腕を使い出すので、この辺りの行動も正しく整った場合の指標になるでしょう。
操作を行ってもしっかりと整わなかった場合、痛みによる拒否反応が見られるので、一旦休憩を挟んでから再度仕切り直してトライしてみてください。
上記方法を試してもダメな場合は
お気軽に当院までご相談いただければと思います。
お電話ありがとうございます、
とりで整体院でございます。